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美術・工芸専門部の紹介

 美術・工芸部門は、秋の京都府高等学校総合文化祭美術・工芸部門開催を中心として活動しています。油彩画・デザインパネル作品、彫塑・立体作品、映像メディア作品、陶芸・染色・ガラス工芸作品など幅広い制作に取り組んでいます。さらには、近総文・全国高総文祭への出品も目指して頑張っています。


2019年11月23日(土)24日(日)

第39回近畿高等学校総合文化祭京都大会 第36回京都府高等学校総合文化祭

 みやこめっせを会場に「第39回近畿高等学校総合文化祭京都大会 美術・工芸部門」と「第36回京都府高等学校総合文化祭 美術・工芸部門」が以下の日程で開催されました。

◆展示
 11月23日(土)  9:00 〜17:00
 11月24日(日)  9:00 〜14:00
◆近総文関連行事
 11月23日(土) 11:00 〜15:00
 ◇開会式(引継式) 11:00 〜
 ◇講演会 11:20 〜
 ・講演・講評
  京都造形芸術大学 教授 ヤノベケンジ先生 (現代美術作家)
  講演テーマ『怒涛の自作語り』
 ◇交流会 13:30 〜
 ・アートカード
 ・グループ作品鑑賞
◆京総文関連行事
 11月24日(日)11:00 〜12:00
 ◇作品講評会

近総文京都大会を終えて
 「知らない人ばかりで緊張したけど、カードゲームや作品鑑賞を通して、楽しく会話して仲良くなれた。」「これまでは描いていて周りに理解されないことが辛かったけど、今日参加できて本当に良かった。」…交流会等の行事を全て終え、参加者が感想や思いを綴った色とりどりのメッセージカードが、ボード一面に貼られているのを見て、今大会の成功を実感しました。花の形に切り抜かれたカードが散りばめられた様は、まさに百花繚乱です。「アメリカで個展を開く!」「有名なアーティストになる!」「たくさんの作品を見て、交流したことを次の作品制作に生かしたい。」などの頼もしい記述もあり、一日の体験で参加生徒の皆さんが一回り成長したことが窺えます。「芸術作品は社会や人との関わりの中で生み出される。思いを込めて作った作品や表現活動はやがて社会を変えていくこともある。」現代美術作家のヤノべケンジ先生が、講演会で高校生に向けて語ってくださった力強いメッセージに呼応してのことかと思います。
 京都府の生徒の成長も成果のひとつです。毎年各地で開催される近総文ですが、生徒にとっては一生に一度の機会。何としても「参加できて良かった!」と感じられるよう、府内加盟校の美術・工芸部員約100名が、生徒運営委員として力を合わせて準備し、当日の運営に臨みました。主要メンバーは一年以上前から、徳島大会の視察や引継、美術館での研修や会議を重ねており、当日も多くの生徒が道案内、誘導、受付、場内巡回、司会進行、交流会ファシリテーターなどそれぞれの場所・役割で力を発揮しました。普段は共に活動することはありませんが、学校・学年を越えたチームで協力する中、仲間と相談しながら主体的に考え、行動する力を身に付けたように思います。「最後に円陣組みたい!」運営委員長の声掛けでメンバー全員が肩を組みました。片付けを全て終えた後の、まだ少し熱気の残る会場に「百花繚乱!繋げよう未来へ!」の声が響き、生徒たちの清々しい笑顔には、大きな仕事をやり遂げた喜びと達成感が滲んでいました。  この大会を成功に導いたのは、何より作品の力です。全85作品を制作、出品し、参加してくださった生徒の皆さん、指導に当たられた顧問の先生方に感謝申し上げます。また引継式でパフォーマンスを御披露いただき、大いに会場を盛り上げてくださった奈良県高文連の皆様、御講演・御講評いただいたヤノベケンジ先生、協賛いただいた大学・企業の皆様、準備・運営に携わった京都府内の生徒運営委員と先生方、その他多くの関係者の方々のお力添えがあったからこそ、無事終えることができました。心より感謝申し上げます。

展示会場風景

 

開会行事

生徒代表あいさつ
引継式

講演会・講評会(ヤノベケンジ先生)

交流会

アートカード
グループ作品鑑賞

グループ作品鑑賞
グループ作品鑑賞

メッセージカード記入
メッセージボード

記念撮影
「百花繚乱!つなげよう未来へ!」

京総文報告
 24日(日)、出品生徒約170名が参加し、8人程度の小グループに分かれて講評会を実施しました。各グループに講師として入っていただいた参加校顧問の先生や生徒どうし会話することで、普段とは違う視点から自分の作品を捉え直すことが出来たのではないでしょうか。お互いの作品の良さを味わい、自らの課題を発見したことが今後の部活動をより充実させることを願っています。


2019年10月27日(日)

令和元年度指導者・生徒講習会

 10月27日(日)京都府立宮津高等学校を会場に指導者・生徒講習会を実施しました。今年は、講師として成安造形大学 非常勤講師 翠緯 泰 先生に来ていただき、実践を通して映像表現の基礎を学びました。
 「場の状況」や「人物の心情」など伝えたい情報に合わせて、構図、視点、アングルを工夫することや、カットを繋いでシーンを作っていく、といった編集の方法について講義を受けた後、グループに分かれて「はじまりの予感」をテーマに作品を制作しました。グループごとに話し合って企画し、校内や天橋立で撮影した素材を繋ぎ合わせて、1〜2分の映像に仕上げました。
 チームで協力し、創意工夫した作品は初心者が1日で作ったとは思えないほどの出来栄えで、最後の上映会ではお互いの発表に大きな拍手が起こりました。この体験をきっかけに、新たな映像表現への挑戦が生まれることを期待します。
 成安造形大学の先生方、アシスタントの学生のみなさん、ご協力ありがとうございました!

 出来上がった作品は、今年度開催される第39回近畿高等学校総合文化祭 京都大会 美術・工芸部門の会場で発表したいと考えています。皆様のお越しをお待ちしております。
日時:   令和元年11月23日(土・祝)9:00~17:00、24日(日)9:00~14:00
場所:   みやこめっせ 第一展示場(地下1階) 〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9−1(TEL 075-762-2630)


2019年10月26日(土)

第39回近総文京都大会 美術・工芸部門 第3回生徒運営委員会

 第39回近畿高等学校総合文化祭京都大会 京都大会 第3回生徒運営委員会を開催しました。
 この秋、10年ぶりに京都で開催される近畿高等学校総合文化祭(近総文)。生徒が運営委員として主体的に作り上げていくイベントです。本番前最後となる今回は、まず全体ミーティングとして「道案内」「施設内誘導」「受付」「会場内巡回」などの役割分担について当日の動きや人員配置について確認しました。その後の個別ミーティングでは、司会進行原稿の読み合わせや、各ファシリテーターが担当する作品の調査など、より詳細な内容について確認を進めました。また、交流会で使うメッセージカード、参加者へのおみやげの缶バッジも手分けして制作しました。
 開催まで1ヶ月を切り、準備も大詰めを迎えました。みんなで力を合わせ、京都大会を成功させましょう!


2019年9月4日(水)

令和元年度 指導者・生徒講習会を実施します

下記の通り、令和元年度 京都府高等学校文化連盟美術・工芸専門部 指導者・生徒講習会を実施します。

1 主 催  京都府高等学校文化連盟 美術・工芸専門部

2 協 力   成安造形大学

3 日 時   令和元年10月27日(日) 10時00分~16時30分

4 場 所   京都府立宮津高等学校 美術室
       〒626-0034 京都府宮津市字滝馬23 TEL: 0772-22-2116

5 講 師   成安造形大学 イラストレーション領域 非常勤講師  翠緯 泰 先生

6 内 容   「『ドラマチック』を学ぼう!」(映像技法+絵コンテ+カメラ操作)
 映画やドラマのドラマチックな演出を、構図やカット割りから学んでいきます。構図がもつ意味をしっかりと理解し、劇的なシーンを絵コンテ作成後、撮影、演出します。また、映像モンタージュなど映像技法について学び、制作に活かします。
 映像は、「ようこそ京都へ」というテーマに基づいて制作し、完成作品は第39回近畿高等学校総合文化祭 京都大会 美術・工芸部門の会場で発表します。

7 参加資格  京都府高等学校文化連盟加盟校の美術・工芸部に所属する高校生

8 持参用具等 必要な用具は、主催者側で準備します。
       上履き、鉛筆やノートなどの簡単な筆記用具、を各自用意してください。

9 参加申込  別紙様式をダウンロードし、ご記入の上9月27日(金)までにメールにてお申し込みください。
        宛 先
        〒621-0812京都府亀岡市横町23 京都府立亀岡高等学校内
        京都府高等学校文化連盟 美術・工芸専門部 上原 悠介
        電話・FAX 0771 ? 22 – 0144(東キャンパス 美術・工芸専攻 職員室)
        Email y-uehara-11@kyoto-be.ne.jp

10 費用    無 料

11 その他   京都駅もしくは亀岡駅発着のバスを成安造形大学様より手配していただきます。発着地は申込状況を見て決定し、参加校にお知らせします。

12 様式のダウンロード


2019年8月17日(土)18日(日)

第36回京都府高等学校総合文化祭 美術・工芸部門 作品下見会(批評会)

8月17日(土)南部会場(亀岡高校)、18日(日)北部会場(みやづ歴史の館)の日程で、京都府高等学校総合文化祭 美術・工芸部門に出品を希望する作品の下見会(批評会)を行いました。全251作品のエントリーがあり、参加した生徒たちは作品に見入ったり、先生方の講評に聞き入って熱心にメモをとったりしていました。制作中の自作品について語ったり、普段見る機会の少ない他校生作品を鑑賞したりすることで、新たな見方や考え方を学ぶことができたかと思います。この経験をモチベーションアップにつなげて、11月の作品展会場に渾身の作品が並ぶことを期待しています。参加された生徒の皆さん、引率・講評していただいた先生方、ありがとうございました。

8月17日(土)南部会場(亀岡高校)

8月18日(日)北部会場(みやづ歴史の館)

 今年度の京総文は下記の日程で第39回近畿高等学校総合文化祭 京都大会と同時併催されます。京都府の高校生による多様な作品の数々を是非ご鑑賞ください。皆様のお越しをお待ちしております。

日時:   令和元年11月23日(土・祝)9:00~17:00、24日(日)9:00~14:00
場所:   みやこめっせ 第一展示場(地下1階)
    〒606-8343 京都市左京区岡崎成勝寺町9−1(TEL 075-762-2630)


2019年8月2日(金)

第39回近総文 京都大会 美術・工芸部門 ファシリテーター研修 ①

 京都国立近代美術館を会場に第39回近畿高等学校総合文化祭京都大会 京都大会 第2回生徒運営委員会 ファシリテーター研修①を実施し、5校15名の参加がありました。

 この秋、10年ぶりに京都で開催される近畿高等学校総合文化祭(近総文)。生徒が運営委員として主体的に作り上げていくイベントです。作品展示の期間中予定されている交流会はどのようなものが良いのか検討を重ね、その中心に「鑑賞活動」を据えることにしました。京都ならではの伝統工芸体験など「表現活動」も候補にあがりましたが、近畿10府県を代表してやってくる生徒どうしが作者として自らの作品について語り合えること、迎え入れる京都府の生徒も出会いやコミュニケーションを通して成長できること、作品が展示されている空間だからこそできることを考え、グループでの作品鑑賞を計画しました。

 グループのファシリテーターを京都府下の美術部員に呼びかけたところ17名が手を挙げてくれました。まずは自分たちが鑑賞のおもしろさを知っている必要があります。そこで、京都国立近代美術館に相談したところ、研修の協力を快く引き受けてくださいました。コレクション展の作品を題材として使わせていただくだけでなく、作品の選定やプログラムの設計などの事前準備、当日のデモンストレーションや助言など研究員(学芸員)の方に多岐に渡ってサポートしていただきました。そのおかげで参加した生徒にとって、また教員にとっても大変実りある体験となりました。

導入

 「金曜日の作品:たくさん並んだ作品の中から『金曜日の作品』を選んでみよう。その理由を考えて発表してみよう。」という投げかけに「作品の表面に金色の模様があるから。(土曜日をイメージさせる)緑色が金色の間から見えるから。」「作品全体の形が滑らかなカーブを描いているから。金曜日は時間がゆったり流れているイメージがあるので。」など思い思いの考えを発表できました。慣れない美術館の雰囲気に緊張していた生徒たちも徐々にほぐれて笑顔も見られました。

デモンストレーション

 研究員の方と教員がグループ鑑賞のデモンストレーションを行いました。「まずは作品をじっくり見てください。」「作品を見て気づいてこと、感じたことを話してください。」「この人物は何を考えていると思いますか。」「描かれているのはどこでしょうか?」などファシリテーションの一連の流れを学びました。鑑賞者に質問を投げかけて発言を引き出したり、会話を促したりするために、作品のことをよく知っておくことの重要性も確認できました。

作品の下調べ

 今回の研修に先立って研究員の方と相談し、静物画、人物画、抽象画、彫刻(陶彫)の4作品を事前にセレクトしました。生徒は鑑賞ワークシートに記入しながら、担当する作品の入念な調査に取り組みました。

グループ鑑賞

 3〜4人のグループに分かれて、1作品10分の鑑賞活動を行いました。会話が途切れそうにもなりましたが、「構図について気づくことはありますか?」「この作品が描かれた季節はいつ頃だと思いますか?」などの発問で会話を繋ぎ、それぞれの担当作品について鑑賞のファシリテーションを体験することができました。

振り返り

 模造紙と付箋を使って成果と課題、その解決策についてグループごとに考え、発表しました。「どんなことを本番ですればよいかわかった。」「作品をじっくり見て意見が言えた。」「発言を促すような質問ができた。」「相槌、共感の言葉を多く述べることが大事。」「時間の管理が意外と難しい。」「ボキャブラリーを増やしたい。」「作品や作者のことをもっと知る必要がある。」「学校に戻ってもう一回やってみたい。」など今後に繋がる意見や感想がたくさん出ました。

最後に

 研修の総仕上げとして、会場の背後にあった大きな作品、リチャード・ロングの「京都の泥の円」をみんなで鑑賞して終了しました。普段の美術部は「表現活動」に重きを置いていますが、今回美術館という空間で本物の作品と向き合い、じっくりとその良さを味わうことで様々な気付きがありました。また気付いたこと、感じたことを言葉にして共有する楽しさや、人それぞれ多様な見方があることも学ぶことができました。生徒ひとりひとりがこの学びを生かして「鑑賞活動」のおもしろさを伝え広げてくれるものと期待し、本番に向けた準備を進めたいと思います。

 次回、第3回生徒運営委員会 ファシリテーター研修②は10月26日(土)亀岡高校で実施予定です。

 内容が重複する部分もありますが京都国立近代美術館のサイトでもこの取組を御紹介いただいています。以下のリンクより御覧ください。

京都国立近代美術館の該当記事へのリンク


2019年8月1日(木)

第39回近畿高等学校総合文化祭京都大会に係るアニメーション講習会

 京都府高等学校文化連盟主催のアニメーション講習会に6校14名が参加しました。

 会場となった京都造形芸術大学の説明と学内ツアーの後、キャラクターデザイン学科アニメーション専攻のスタジオに移動し、野村 誠司教授のご指導でワークショップに取り組みました。

 この秋、近畿高等学校総合文化祭が10年ぶりに京都で開催されます。総合開会式では公式キャラクター「きょうちゃん」のアニメーションがあり、体験として今回のワークショップが実施されました。

 ワークショップでは、「丸い形を左から右へ移動させる」という基礎的な講習でしたが、参加した高校生は初めてのアニメーション制作体験に夢中になって取り組んでいました。


第35回京都府高等学校総合文化祭 美術・工芸部門展示風景

 
 
京都府高等学校文化連盟
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